2023.11.29
11/19㈰、毎年恒例の「常磐地区入試報告会」を行いました。
新年長、新年中のお子さまをお持ちの保護者の方を対象に、
江戸川学園取手小学校、開智望小学校、つくば国際大学東風小学校の
3校の今年の入試を振り返り、これからの学習へご活用いただく講演会です。
受験は小学校に限らず、出題形式や傾向を掴むことがとても大切です。
ゴールでなにがどこまで求められるのかを知っているのと、知らないのでは、
大きな差が生じるでしょう。その意味では、これから受験に向けた学習を始めるご家庭には
有意義な時間になったのではないかと思います。
①小学校受験に必要なこと
②常磐3校の教育内容と入試傾向
③常磐3校の実際の出題内容の紹介
当日は上記の3つのパートについて90分説明を行いました。
①②③をお話しする中で、各小学校がどのような観点でお子さまを評価されているのかを
織り交ぜたつもりです。
本コラムでは、入試報告会でお話ししきれなかった2点につきまして記していこうと思います。
小学校受験というと、「どんな問題が出るのだろう」「どうやって問題をできるようにしたらいいだろう」
などペーパーに目が行きがちですが、今年の入試を見ると行動観察の比重が高かったように思います。
特に聞く力、話す力、協力する姿勢、お友だちへの思いやりなど、リーダーシップ、
協調性につながるお子さまの非認知能力が試された入試だったと感じています。
これはコロナの中で、園の言語活動が制限されたり、マスク生活で、感情を表す、表情を見て気持ちをくみ取る、
などの機会が減ったことへの反動ともとれます。元来、小学校受験は、学力だけではなく巧緻性、運動能力、
コミュニケーション能力など、総合的に判断し合否を決定する入試です。ご家庭での会話や挨拶の仕方、
お友だちとの遊びのようすなど、ふだんの生活の出来事をいま一度まっさらな目でご覧いただくと
改めてお子さまの優れている点、改善点に気づかれるかもしれません。
対話力や生活習慣は短期間で変わるものではありませんので、改善点があれば早めに取り組んでまいりましょう。
お悩みのことがあれば、お気軽に桐杏学園のスタッフにお尋ねください。
報告会当日、ペーパーにつきまして実際の出題を取り上げました。いかがでしたでしょうか。
あと10か月で現実にお子さまがこのような問題に取り組むことになります。
そこで大切なのは、「質」と「量」の学習のバランスです。
新しい分野の問題を解くときまずは「質」の学習から始めます。
意味を理解して、解き方をマスターしなければいけません。
ここでは1問1問を大切にし、ある程度時間をかけてでも答えがわかる、
更には答えの理由まで言えるようにすることが望ましいと言えるでしょう。
しかし1度理解してもそのままにしては忘れてしまいます。ここからは「量」の学習になります。
類題を解きマスターした解き方を定着させる必要があります。この積み重ねがお子さまの学習の土台をつくり、
難問に取り組むための下地になります。急激に脳が成長する「臨界期」だからこそ、
たくさん問題を解き経験値を上げることが、この時期とても大切なことなのです。
「質」の学習と「量」の学習を両立させて、お子さまの可能性を高めてまいりましょう。
桐杏学園ではこれからも、合格者講演会、学校の先生をお招きする説明会など、
保護者の方のサポートを引き続き行ってまいります。
ぜひ、これからの学校選択、学習計画にお役立てください。
*冬期講習 聞く力、話す力を育成する「発信力養成講座」
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