2024.11.26 説明会
11/17㈰、毎年恒例の「常磐地区入試報告会」を行いました。
新年長、新年中のお子さまをお持ちの保護者の方を対象に、江戸川学園取手小学校、開智望小学校、つくば国際大学東風小学校の
3校の今年の入試を振り返り、これからの学習へご活用いただく講演会です。
受験は小学校に限らず、出題形式や傾向を掴むことがとても大切です。
ゴールでなにがどこまで求められるのかを知っているのと、知らないのでは、大きな差が生じるでしょう。
これから受験に向けた学習を始めるご家庭にとって入試問題を知るよいきっかけになれば幸いです。
①小学校受験に必要なこと
②常磐3校の教育内容と入試傾向
③常磐3校の実際の出題内容の紹介
当日は上記の3つのパートについて90分説明を行いました。
①②③をお話しする中で、各小学校がどのような観点でお子さまを評価されているのかを織り交ぜました。
本コラムでは、入試報告会でお話ししきれなかった2点につきまして記していこうと思います。
小学校受験というと、「どんな問題が出るのだろう」「どうやって問題をできるようにしたらいいだろう」など
ペーパーに目が行きがちですが、ここ数年は行動観察の比重がますます高まっているように思います。
特に聞く力、話す力、協力する姿勢、お友だちへの思いやりなど、リーダーシップ、協調性につながる
お子さまの「非認知能力」が試された入試だったと感じています。
これはコロナ禍で、園の言語活動が制限されたり、マスク生活で、感情を表す、表情を見て気持ちをくみ取る、
などの機会が減ったことへの反動ともとれます。元来、小学校受験は、学力だけではなく巧緻性、運動能力、
コミュニケーション能力など、総合的に判断し合否を決定する入試です。
ご家庭での会話や挨拶の仕方、お友だちとの遊びのようすなど、ふだんの生活の出来事をいま一度まっさらな目で
ご覧いただくと改めてお子さまの優れている点、改善点に気づかれるかもしれません。
対話力や生活習慣は短期間で変わるものではありませんので、改善点があれば早めに取り組んでまいりましょう。
お悩みのことがあれば、お気軽に桐杏学園のスタッフにお尋ねください。
報告会当日、2校のお話の記憶の問題を読み上げました。いかがでしたでしょうか。
登場人物(動物)、数、季節、場所、場面展開などを確実に記憶しながらお子さまは問題を解くわけですが、
その基本となるものが“イメージ力”です。
例えば、「ブタさんとウサギさんとクマさんが自転車に乗って、菜の花畑をスイスイ進んでいきました。」という文章を聞いて、
頭にその映像を浮かべられるか、が重要です。このイメージ力育成に大いに役立つのが、
多くの保護者の方がご家庭でなさっているであろう絵本の「読み聞かせ」です。
絵本というと「うちの子は文字が読めるから自分で読ませています」という保護者の方が稀にいらっしゃいます。
しかし、自分で読むことは、この時期の幼児には、文字の読みのトレーニングにはなりますがイメージ力の育成にはつながりません。
お話を耳で聞き、絵を見て、場面を想像しながらストーリーを追う、という作業を積み重ねることがイメージする力を育てていきます。
また、言葉を聞いて想像することは、お話の記憶の問題だけでなく、数量、回転図形、魔法の箱など思考力を要する問題を解くときにも
必要となります。幼児の学習は、科目に分かれている小学生以降のものと違い、ひとつの学びがすべての領域、分野に繋がっていきます。
急激に脳が成長する「臨界期」だからこそ、家庭での読み聞かせを通じてイメージする力を育てお子さまの可能性を高めてまいりましょう。
桐杏学園ではこれからも、合格者講演会、学校の先生をお招きする説明会など、保護者の方のサポートを引き続き行ってまいります。
ぜひこれからの学校選択、学習計画にお役立てください。
冬期講習 聞く力、話す力を育成する「発信力養成講座」
冬期講習のご案内はこちら