小学校入試はどんな内容なのでしょう?大きくわけると“ペーパー”と呼ばれている筆記テスト、運動テスト、絵画制作、行動観察です。それに加えて保護者面接(親子面接含む)を実施している学校がほとんどです。最近は行動観察の重要度が高まっている傾向がありますが、お子さまの聞く力や考える力を見るために、ペーパー的要素を取り入れた個別テストも増えています。
多くの学校でおこなわれる“ペーパーテスト”は、分類すると「記憶」、「知識」、「言語」、「数量」、「構成」、「知覚」、「推理」の7領域に分かれます。出題傾向は学校によってさまざまですが、偏った学習になることなく、幅広く多くの問題を解くことが大切です。
【出題例 構成】
左の形を作るのに、右の4つの形のうち2つを使います。どれとどれを使えばよいですか。鉛筆で○をつけましょう。
考査当日は、ほとんどのお子さまが初対面です。そのなかでみんなといっしょになってゲームをしたり、グループになって何かをつくったり、与えられたものを使って自由に遊んだりといった内容が主流です。お子さま自身が話をしっかり聞けること、自分で考えられること、的確に状況判断ができること、自分の考えを自分のことばで表現できること、などがとても大切です。
運動テストは、運動神経の優劣をはかるものではなく、年齢相応の運動力と指示の聞き取り能力を見るためのものです。内容は「縄跳び」、「マット運動」、「ボール投げ」、「かけっこ」、「鉄棒」、「平均台」など、ふだんの遊び(幼稚園・保育園、公園などでの遊具)が基本となります。また「ボール運び」や「玉入れ」など、グループに分かれた競争形式でおこなわれる場合もあります。
絵や制作の課題は、「観察力」、「創造性」、「情緒性」、「巧緻性」などを評価されます。絵の課題は「夏の思い出」「家族の絵」など多岐にわたります。実物を見ながら、写生をする場合もあります。制作では指示の通りの過程で行うこと、道具の使用法なども評価対象となります。
面接は、ほとんどの学校で実施され、もうひとつの入試と言われます。面接の形式は、①保護者のみ②親子同伴③子どものみなど、学校によってさまざまです。ご両親の面接では、いかに学校の特色・教育方針を理解しているか、入学してからも学校と連携してお子さまを育てられるような家庭環境かどうか、が見られます。お子さまの面接は、家庭、幼稚園・保育園のことが中心ですが、行動観察の途中で一人ひとりに質問があったり、個別に別室に呼ばれてテストと同時におこなわれたりと形式も多岐にわたります。いずれも充分な準備とご家庭の意思疎通が不可欠です。
もっと詳しく知りたい方はこちらへ